粗利率(マージン率)と利益率(マークアップ率)の計算式
商談や価格設定の現場では、「売上に対する利益の割合(粗利率/マージン率)」と「原価に対する利益の上乗せ割合(マークアップ率)」を明確に区別することが重要です。
計算式(粗利率・マークアップ率)
粗利率(%) = (販売価格 − 原価) ÷ 販売価格 × 100具体例:原価 1,000円、販売価格 1,500円の場合
- 利益額(粗利):1,500円 − 1,000円 = 500円
- 粗利率(マージン率):500円 ÷ 1,500円 × 100 = 33.3%(売上の3分の1が粗利として残る)
- マークアップ率:500円 ÷ 1,000円 × 100 = 50.0%(原価に50%の利益を上乗せした)
業界別の粗利率(売上総利益率)の目安
| 業種・ビジネスモデル | 粗利率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 卸売業 | 10% 〜 20% | 薄利多売モデルが多く、在庫回転率が重要 |
| 小売・EC物販 | 25% 〜 40% | 送料・モール手数料を差し引いた手残りに注意 |
| 飲食業 | 65% 〜 70% | 食材原価率30%前後(FLコスト60%以下)が基準 |
| IT・SaaS・デジタル | 70% 〜 90% | 変動費(原価)が低く、損益分岐点を超えると高収益 |
よくある質問
利益率(マークアップ率)とマージン率(粗利率)の違いは何ですか?
マージン率(粗利率)は「販売価格に対する利益の割合(利益÷販売価格×100)」であり、日本の商慣習における一般的な粗利率を指します。一方、マークアップ率は「原価に対する利益の上乗せ割合(利益÷原価×100)」を指します。
目標の粗利率から販売価格を逆算するにはどう計算しますか?
「販売価格 = 原価 ÷(1 − 目標粗利率)」で算出できます。たとえば原価1,000円で粗利率30%を確保したい場合は、1,000 ÷ (1 - 0.3) = 1,429円となります。
販売価格よりも原価が高い(赤字)場合も計算できますか?
はい、赤字額およびマイナスの利益率・粗利率として自動的に算出されます。