給与明細を受け取った際、「総支給額(額面)」に対して「差引支給額(手取り)」が予想以上に少なく、がっかりした経験はありませんか? 月給30万円のはずが、口座に入るのは約24万円…といったように、額面の約15〜25%が「天引き(控除)」されています。本記事では、給与から引かれている社会保険料や税金の詳細な内訳と、それぞれの計算の仕組みを解説します。
給与から天引きされる「5つの項目」
会社員の給料から差し引かれる項目は、大きく分けて「社会保険料」と「税金」の2グループ、合計5つの項目があります。
① 社会保険料(国が運営するセーフティネット)
- 健康保険料:医療費が3割負担で済むための保険料。労使折半(会社と半分ずつ負担)です。
- 厚生年金保険料:老後や障害時に年金を受け取るための保険料。こちらも労使折半です。
- 雇用保険料:失業手当や育児休業給付などの財源。労使で分担(自己負担は月給の0.6%)します。
② 税金(国や自治体へ納めるもの)
- 所得税:その月の稼ぎ(課税所得)に対してかかる国税。累進課税のため高収入ほど税率が上がります。
- 住民税:前年の所得に応じて、住んでいる地方自治体に納める税金(一律約10%)。
月給30万円の場合の天引きシミュレーション
独身で40歳未満の会社員(東京都の協会けんぽ加入)を例に、具体的な金額を算出します。
| 項目名 | 金額(概算) | 説明 |
|---|---|---|
| 総支給額 (額面月給) | 300,000 円 | 基本給に各種手当(通勤・住宅等)を含めた額 |
| 健康保険料 | 約 14,970 円 | 東京都の標準料率 9.98% の半分 (4.99%) |
| 厚生年金保険料 | 約 27,450 円 | 全国一律 18.3% の半分 (9.15%) |
| 雇用保険料 | 約 1,800 円 | 労働者負担分 0.6% |
| 所得税 | 約 6,100 円 | 扶養家族や社会保険料控除を反映した額 |
| 住民税 | 約 12,000 円 | 前年の年収を元にした参考値(約10%) |
| 手取り月収 (振込額) | 約 237,680 円 | 額面の約 79.2% が手元に残ります |
💡 「40歳の壁」に注意!
40歳になると、健康保険料に「介護保険料」が上乗せされるため、天引き額が月々2,000円〜3,000円程度増加し、手取り額が少し減少します。
📐 自分の月給で手取りと天引き額を計算する
あなたの月給や家族構成を入力するだけで、健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税の天引き内訳を瞬時に比較シミュレーションします。
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